風景も、歴史も味わう

中村城跡フォトめぐり

中村城跡ってどんな場所？

福島県の沿岸部、浜通り地方。そのなかでも北に位置するのが相馬市です。相馬といえば、国の重要無形民俗文化財となっている「相馬野馬追」が有名。甲冑に身をかためた400騎もの騎馬武者が野原を駆けめぐり、その総大将の出陣地になっている「相馬中村神社」があるのが、中村城跡です。中村城は、小高から移ってきた相馬氏が1611年に造営したもの。それから260年にわたって、相馬氏の居城として栄えました。落雷、火事などにより城跡となってしまったものの、今も歴史のストーリーをたどりに、憩いに、多くの人が訪れます。相馬のまちなかにありながら、歴史情緒にあふれ、ゆったり過ごせる中村城跡。ちょっぴり落ち着いたムードのなかで、読書やカメラ撮影を楽しみたいという方におすすめのスポットです。

Photospot01

歴史さんぽのスタート地・外大手一の門

相馬のまちなかから、お城へつながる入り口。門をくぐって一歩入ると、まちなかの喧騒を忘れて、タイムスリップしたかのような気持ちに。門の超えた先にあるのは、「武者落とし」と呼ばれる池。今見るとふつうの池に見えますが、かつては敵が攻めてきたときの落とし穴として機能していたそうですよ。

Photospot02

本も読みたくなる紅葉スポット

中村城跡を歩いていると、見上げるほど高い木々の大きさ、立派さに驚くはず。秋には、目の前に広がる風景が赤や黄色に染まり、ノスタルジックな気持ちに包まれます。木に寄りかかって本を読んだり、お気に入りの風景を見つけて写真を撮ったりと、すてきなひとときが過ごせそう。

Photospot03

いろんな表情を撮りたくなる
当時のままの石段

城跡のあちこちで見られる、ごろごろとした石段や石垣。お城が建てられた当時の姿そのままで、歴史の重みを感じます。何もなく通り過ぎるのは、なんだかちょっともったいない。視点を変えてみるとほら、いい雰囲気の写真が撮れちゃいます。

Photospot04

ドラマみたいな1枚が撮れる！
東の赤橋・西の黒橋

本丸跡につながる、赤い橋。映画に出てきそうな風景で、カメラのシャッターを押さずにはいられません。
ちなみに、本丸跡の西には黒橋。赤と黒のコントラストが、凛とした印象を引き立てています。

Photospot05

本丸跡から眺める相馬のまちなみ

赤橋を渡り、石段を登った先に本丸跡があります。中村城跡のなかでは、ここが一番見晴らしのいいスポット。相馬のまちなみや山々の景色が見渡せます。

Photospot06

相馬神社におまいり

本丸跡の一角には、相馬神社があります。ここでは相馬氏の初代当主「相馬師常（もろつね）」を祀っていて、相馬藩の歴史を肌で感じられる場所。ちなみに、相馬氏は今も代々続いていて、今は34代目がいるんだとか。地元の人たちからは「殿」と呼ばれているそうですよ。

おまもり・御朱印

Photospot07

撮れたらラッキー！紅葉と桜のコラボ

いつ来てもゆったり過ごせる中村城跡。特におすすめの季節は、春と秋。春には桜がいっぱいに咲いて、灯籠のあかりが花びらを幻想的に照らします。実は桜のなかには、秋にも咲く種類があるのを知っていますか？中村城跡には、秋にも咲く桜がちらほら。タイミングが良ければ、紅葉と桜をコラボが見られますよ。

Photospot08

おみくじも、装飾も、
あちこち馬づくしの神社！

1643年、相馬氏の2代目当主によって建てられた神社。神社のあちこちに馬の銅像や手すり、蹄鉄があり、まさに馬づくし！千年を超える歴史がある伝統的な祭典「相馬野馬追」では、総大将の出陣式が行われる場所でもあり、中村城が別名「馬陵城」と呼ばれる意味が分かります。ここに来たら、ぜひおみくじを引いてみて。馬モチーフのおみくじが、つい写真を撮ってしまうかわいさです。