十二支といっしょに、レトロな温泉街へ
版画でめぐる岳温泉
岳温泉ってどんな場所?
日本百名山のひとつ、安達太良山の麓にひろがる岳温泉。天然湧泉としては全国的にもめずらしい「酸性泉」で、さらっとした湯ざわりなのに、お肌がしっとりうるおうのが特徴です。化粧のりが良くなると評判で、「美肌の湯」とも呼ばれています。特に人気なのは「ミルキー風呂」。週に一度、湯花流しをすることで岳温泉すべての温泉が真っ白になり、この日を「ミルキーデイ」と呼んでいます。温泉に浸かるだけでなく、食べるも買うも、見どころいっぱいの岳温泉を味わい尽くすなら、「十二支めぐり」がおすすめ。温泉街のあちこちに、二本松市出身の日本画家・彫刻家による「十二支」の石柱が立っていて、版画の刷りめぐりをたのしめます。温泉街を吹き抜けるさわやかな「あだたら高原」の風にリフレッシュしながら、心もうるおう温泉旅へ出かけましょう!
岳温泉観光協会で、
十二支めぐり専用ファイルをゲット!



まずは温泉街の中心にある「岳温泉観光協会」へ。ここで、十二支めぐり専用のファイルをゲットしましょう。中にはハガキが12枚入っていて、版画を刷るためのバレンとスタンプ台がセットで手渡されます。建物を出たところに、さっそく「寅」を発見!上手にプリントするには、インクをまんべんなく石柱に塗りひろげてハガキを当て、バレンを少し強めにこすってみると、きれいな版画が仕上がりますよ。


見て、食べて、
たのしいヒマラヤ大通り
岳温泉のメインストリート、ヒマラヤ大通り。宿やお食事どころ、お土産ショップが立ち並び、歩いているだけでも旅気分が高まります。道路のまんなかを流れているのは、安達太良山から流れてくる清らかな水。水の音に耳をすましていると、心まですっきりしてきます。まちなかをぶらりと歩いていると、昔ながらの赤いポストを発見。そのそばには、「未」の石柱があります。版画と一緒に、記念フォトをパシャリ!

岳温泉神社へおまいり


実は岳温泉って、これまでに天災や火事などで場所を3度も移転してきた背景があります。江戸時代に湯治場として栄えた「陽日(ゆい)温泉」→「十文字温泉」→「深堀温泉」、そして現在の「岳温泉」。場所を変えながらも、地元の人たちの手によって温泉街としての歴史とにぎわいを守り続けてきました。現在の場所で「岳温泉」を再興したのは明治39年のこと。山の恵みである温泉への感謝や、この地を守り継いでいけるようにと願いを込めて、明治40年に岳温泉神社が建てられました。

レトロな一枚が撮れる
ヘアーサロン

大通りから1本裏道に入ると、そこは観光地というよりも地元の人たちが暮らす日常の風景がひろがります。まちかどで見つけた、ヘアーサロンのレトロな看板。そのそばに、「戌」の石柱があります。戌の版画もレトロかわいくて、なんだかほっこり。

カメラ片手に
ゆっくり歩きたい桜坂

ヒマラヤ大通りからまっすぐ下っていくと、桜坂に入ります。その名の通り、春には桜がいっぱいに咲いて、あたり一面が桜色に!秋にはきれいに紅葉して、写真を撮るにはぴったりのスポットです。景色を眺めながら桜坂をゆったりと歩いていると、「辰」の石柱が見つかりますよ。


まったり本が読みたくなる
鏡ヶ池公園
安達太良山を見上げるようにして眺められる「鏡ヶ池公園」。山の姿が池の水面に映ることから、「鏡ヶ池」と呼ばれています。水辺をさんぽしたり、ベンチに腰かけて本を読んだり。日常を忘れて、ゆったりとした時間が過ごせそう。


フォトジェニックな
緑の屋根の郵便局
まちなかの大通りから少しはずれた場所に、ポツンと郵便局。風景になじむ緑屋根が目印で、フォトジェニックな佇まいです。郵便ポストの裏に「午」の石柱があるので、お見逃しなく!

高原気分を味わいながら
山小屋風のお店へ向かうと




岳温泉には、洋食も和食も、飲食店がたくさん。高原気分を味わうなら、山小屋風のお店で、チーズたっぷりのハンバーグランチはいかが?ちょうど「申」の石柱がお店の前にある「レストラン ティーポット」では、シチューやハンバーグなどの洋食ランチがたのしめます。「申」の石柱がちょっと分かりづらい場所にあるので、まわりをじっくり探してみて。

緑に囲まれた裏道さんぽ
中心街のにぎわいから雰囲気ががらりと変わって、木々に囲まれた森のさんぽ道へ。近くには整備された遊歩道もあり、森林浴をするのにもおすすめ。その裏道のどこかに、「酉」の石柱があります。ポツンと佇んでいるので、ちょっと見つけにくいかも?


地元の子どもたちの声が聞こえる
安達太良小学校前
岳温泉でお店をかまえる人たちも、かつてはこの小学校に通っていた人が多いんだとか。飲食店やお宿のスタッフさんに声をかけてみると、「岳温泉あるある」や、地元ならではの話が聞けるかも。


本物の牛がいる牧草地のはずれ
「丑」の石柱があるのは、まちなかから少しはずれた場所。「なんでこんなところに?」と思うような交差点の角に、石柱がポツンと立っています。そこからさらに、ぐんぐん歩いた先には、ひろびろとした放牧地。酪農をやっている場所なので、本物の牛に出会えるかも!


あつい温泉、浸かってみる?
地元の人たちも通う「岳の湯」がある交差点を曲がり、県道をちょっと歩いた先に「卯」の石柱を発見。ちなみに「岳の湯」は、岳温泉のなかでも温度が高い温泉として人気だそう。あっちい温泉が好きな人は、ぜひお試しを!
岳の湯



岳温泉十二支めぐり
十二支めぐりのファイルに点在する石柱の場所が記されています。
ファイル片手に温泉街を巡ってみましょう。
○料金/1セット500円(税込)
○販売場所/岳温泉観光協会、お宿 花かんざし、あだたら高原 富士急あだたらリゾート、あだたらの宿 扇や、ながめの宿 光雲閣
○インク&バレン貸出場所/岳温泉観光協会
○問い合わせ先/岳温泉観光協会 TEL/0243-24-2310